Ⅰ フラメンコを始めた理由
生徒の皆さんをはじめ、知り合う人知り合う人によく聞かれる質問がある。それは、
「どうして、フラメンコをはじめようと思ったのですか?」
答えはいたって簡単である。
「友人に誘われたから・・・」
その当時大学生だった私。単位もほぼ確実に揃え、授業の合間にバイトに明け暮れ卒業を待つだけの単調な日々を送っていた。友人との間の合言葉は「なんかおもしろいことない~?」
そんな時、友人の一人が某新聞社のカルチャーセンターのチラシを持ってきた。「ねぇ。フラメンコ一緒にやらへん?」
フラメンコォ??
当時の私はおば様たちが赤い長いスカートはいてバラくわえてオレーッとやるもの・・・と思っていた。
友人いわく、「フラメンコやると足きれいになるんだってー!女優の山口智子もやってるみたいよー」むむむ。テレビではジェットコースタードラマなどといわれ山口智子さんが大ブレイク中!
確かに、あの人足きれいよねぇ・・・。
ま、足はともかくさほどダイエットに興味のなかった私ではあるが、その友人に付き添いカルチャーセンターの体験レッスンに参加したのである。
その時教えに来られていたのは、今でも現役でご活躍の方であるが、その時点でもお歳はそこそこ(多分)←年齢不詳。でもちょっとめくったスカートからのぞいたおみ足があまりに美しくみとれてしまったのを覚えている。
ほんとうだったんだー!フラメンコ→美脚。一気にフラメンコへの興味が盛り上がったところでセビジャーナスへ。
まずやったのが、“paso de sevillanas”最初ゆっくり説明を受けて、「うん。簡単簡単。」ところが続けてやってみるとなかなかすんなり足が動いてくれない。頭では分かってるんだけどねぇ・・。
あれやこれやで、あっという間に時間が過ぎて、気がつけばもう夢中!
しっかり申し込みして帰った私である。
今でこそ、どこのカルチャーセンターでもフラメンコ講座があり若い方たちもたくさん習われてるようであるが、その当時は知る限りではそこだけ(しかも月2回だけ)、そしてかつてのイメージ通りひらひらの水玉模様のスカートはいたおばさまたち(バラはくわえてなかった)の間で手持ちのパンプスにゴム巻いて、私のフラメンコ人生のプロローグが始まろうとしていたのである。
しかし、時すでに悪く、卒業間近。地震も起こった。その後就職とともに通えなくなり、私の中でフラメンコが忘れ去られていた。就職して1年。仕事にも慣れ、何かお稽古事でも・・・。そこで、フラメンコへの熱が改めて浮上。さっそく「ケイコとマナブ」お教室をチェック!会社帰りに立ち寄りやすい関西でも大手のフラメンコ教室に入会した。
そんなこんなで私の熱~い?!フラメンコ人生はめでたく始まったのである。
(なぜフラメンコを仕事にするようになったかは、また別の回に・・・。おたのしみに!